- ◆三日月不動尊
- 三日月不動尊は、高さおよそ7メートルもある滝壺の側に鎮座されている。
文治5年(1189年)に新潟県新発田市にある菅谷不動尊の分霊として
源頼朝の叔父にあたる護念上人が祀ったと仏記にある。
七右衛門家小野嘉蔵という信仰深い人が、三日月をほって寄進されたため
この名が付いた。滝壺の水は眼病に効くといわれてきた。
- 子育て地蔵
- 子宝に恵まれるように、そして子供が健やかに成長するように願いを込めて
寄進されたものである。
- ◆護摩堂
- 明治27年にお堂ができて以来、大正12年に第1回の改築、昭和50年
に第2回目の改築が行われて現在に至っている。
中央に天狗山のご真像、不動明王、その脇に天狗の双尊が祀られている。
全山の中央に位置し、ご祈祷所、またお休み所として奉納された。
- ◆清浄水
- 煩悩の汚れを流す水といわれる。
今も昔も変わりなくわき出ている。摂氏8度~9度
- ◆御田神
- 杉の大木の根元に祀られ、五穀豊穣を祈る農業の神様である。
- ◆大勢至菩薩
- 知恵の光明が盛んで、一切を照らし、迷いから離れさせる力が大きい。
意志力の強さの方に重きがあるので大勢至と名付けられている。
- ◆大黒天
- 神徳、財宝、武徳、厨房守護。豊作、富を授けてくださる神様である。
- ◆虚空蔵尊
- 智恵、学徳、福徳の仏様として信仰された。
- ◆稲荷大明神
- 農村では五穀豊穣を司る田の神、山の神、漁村では豊漁の神、商売繁盛、
寺を日本三文殊と言う。
- ◆文殊菩薩
- 智恵と学徳の仏様。奈良の安倍文殊院、天の橋立の智恩寺、山形亀岡の大聖
寺を日本三文殊と言う。
- ◆庚申様
- 人に仇をなす魔神を追い払う神様である。
- ◆山の神様
- 山を守り支配する神様である。春になると山を下り、田の神となり、収穫後
の秋遅く、再び近くの山にお帰りになるという作神で、人々の信仰を集めた。
- ◆青苧現
- 女人禁制の時代の頃、女が石になった伝説があった。
日本全国に約350程あるとのことだが、水戸の学者の話によると東北地方
に多く祀られているとのことである。
- ◆奥の院
- 海抜約630メートル。大日如来が鎮座されている。真言密教の教主であり、
別称、摩訶毘盧遮那仏といわれ、宇宙のすべての「本質」を仏格化した仏様
である。
すべてのものの本質である大日如来を色や形で現すことはできないが、人間
にとって形や色がないと分からないので一応仏さまの形で現したものである。
- ◆雷権現
- 天狗山全山の守護神として祀られた。
昔の石堂が風化したので、平成7年10月、立派な御影石で石宮(約60セ
ンチ)が、小白川有志一同にて寄進された。